2007年7月29日日曜日

CentOS 5でつくるPHP開発サーバ.#3

林檎生活100: CentOS 5でつくるPHP開発サーバ.#2の続き.今回は,ApacheやPHP,PostgreSQLなどをインストールしたいと思っていたんだけど,準備の情報がかなり増えたので,前準備ということにするwなお今回から,Mac OS Xのターミナル上からサーバにSSHで入って作業する.

SSHで入る方法.(括弧書きのところは,説明のためにつけているので,画面には表示されない.)

(Mac OS X)$ ssh admin@172.16.8.3(ユーザ名@IPアドレスで接続先を指定する.)
The authenticity of host '172.16.8.3 (172.16.8.3)' can't be established.
RSA key fingerprint is 47:8e:55:ee:8c:d2:69:19:58:65:80:fd:6c:e6:97:3a.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes(yesと入力する.)
Warning: Permanently added '172.16.8.3' (RSA) to the list of known hosts.
admin@172.16.8.3's password: (adminのパスワードを入力する.)
(CentOS 5)$


ログインしてからrootになる方法.
(CentOS 5 admin)$ su
Password:(rootのパスワードを入力する.)
(CentOS 5 root)#


さて,ApacheやPHPなどをインストールする前準備として,最初にシステムにインストールされているソフトウェアのアップデートを行う.ついでに,時刻合わせを自動化したいので,ntpdをインストールする.

その手順は次のとおり.yum(Yellow dog Updater, Modified)というパッケージ管理システムを用いて,ソフトウェアのアップデート,インストールを行う.

1.アップデート可能なソフトウェアがあるかチェックする.アップデート可能なソフトウェアが一覧表示される.(#はrootを示す.)
# yum check-update


2.アップデート可能なソフトウェアすべてをアップデートする.yオプションは,アップデート途中の質問にすべてyesと答えるって意味.
# yum -y update


3.ntpdをインストールする.
# yum -y install ntp


4.ntpdの設定ファイルを編集する.
# mv /etc/ntp.conf /etc/ntp.conf.orig(オリジナルの設定をバックアップする.)
# vi /etc/ntp.conf(viを使えない人は,nanoとかを使って編集して.)


次の内容を記述する.(先頭に#がついている行はコメントだから記述しなくてもいい.)
#
# ntp.conf
#
server ntp0.ring.gr.jp
server ntp1.ring.gr.jp
server ntp2.ring.gr.jp


5.ntpdをOS起動時に起動するようにする.
# /sbin/chkconfig ntpd on


6.カーネルがアップデートされている(たぶん・・・.)ので,OSを再起動する.
# /sbin/shutdown -r now


とりあえず,Apacheとかのインストール前準備はこんなところ.最低限の情報しか載せてないから,ちょっと補足.

yumでインストールしたいソフトウェアを探す方法.
$ yum search ソフトウェア名


yumでソフトウェアをインストールする方法.
# yum -y install ソフトウェア名


ntpdを手動で起動する方法.
# /etc/rc.d/init.d/ntpd start


ntpdを手動で停止する方法.
# /etc/rc.d/init.d/ntpd stop


ntpdの状態を調べる方法.
$ /etc/rc.d/init.d/ntpd status


ntpdが同期させているNTPサーバ一覧を表示する方法.
$ /usr/sbin/ntpq -p


OS起動時に起動するサービス一覧を表示する方法.
$ /sbin/chkconfig --list


カーネルのバージョンを調べる方法.
$ uname -a


shutdownやchkconfig,ntpqに/sbin/,/usr/sbin/がついているのは,suでrootになったときにサーチされないのでディレクトリを指定する必要があるため.まあ,.bashrcに設定すれば解決するんだけどね.

補足というよりは,僕の備忘録になってしまったかんじ.まあ,だれかの役に立てばいいかな.次回こそは,ApacheとPHP,PostgreSQLのインストールをやる.でも,ApacheとPHPだけになりそうだなぁ・・・.

追記(2007年8月27日):
yum check-updateは,root権限じゃないと実行できないんだな・・・.

2007年7月27日金曜日

CentOS 5でつくるPHP開発サーバ.#2

林檎生活100: CentOS 5でつくるPHP開発サーバ.#1の続き.今回は初期設定について.

さて,初期設定の手順は次のとおり.

1.CentOS 5を起動するとSetup Agentが表示される.こいつでファイアウォールとSELinuxを無効化する.セキュリティ機能が有効だといろいろと面倒なのでね.


*Setup Agentがタイムアウトして,ログイン画面に遷移してしまった場合は,rootでログインして,次のコマンドを実行する.

CentOS release 5 (Final)
Kernel 2.6.18-8.el5 on an i686

centos5 login: root
Password:(パスワードを入力する.表示はされない.)
# firstboot --reconfig


1-2.Firewall configurationを選択し,Run Toolで決定する.(カーソルキーで項目の選択.tabで項目の移動.spaceで決定.)


1-3.Security LevelとSELinuxでDisabledを選択し,OKで決定する.


1-4.Exitで決定し,Setup Agentを終了させる.


2.ユーザを追加する.rootで作業するわけにはいかないからね.

# useradd admin
# passwd admin
New UNIX password:(パスワードを入力する.表示はされない.)
Retype new UNIX passwd:(パスワードを再度入力する.)
passwd: all authentication tokens updated successfully.
#


以上で初期設定完了!次回は,ApacheとPHP,PostgreSQLをインストールする.

追記(2007年8月27日):
パスワード変更コマンドをpasswordなんて書いてたあほなミスを修正した.

2007年7月26日木曜日

CentOS 5でつくるPHP開発サーバ.#1

Zend PlatformZend Studioの連携機能が使いたくてLinuxサーバを構築することになった.別に,仮想マシン(以下,VM.)でいいよねってことでVMware Fusionを使う.OSは,無難にCentOS 5.VMware Fusion関係の設定は,林檎生活100: VMware FusionにCentOS 5をインストールするときの設定.に書いといた.

ということで,今回はCentOS 5のインストールについて.まあ,セキュリティとか完全に無視してるんで,運用するサーバに使わないようにw僕は,SELinuxとかよくわかんないしねぇ.

さて,インストール手順は次のとおり.

1.インストールディスクイメージをダウンロードする.CentOSのWebページへ行ってダウンロードしてきたほうがいいんだけど,とりあえずNAISTに置いてあるディスクイメージへのリンクを張っておくので,こっからダウンロードしてもいいかな.ちなみに,今回のインストールは最小構成なんで,6枚あるインストールディスクの1枚目だけでOK.
http://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/centos/5/isos/i386/CentOS-5.0-i386-bin-1of6.iso

2.ディスクイメージをマウントして,VMを起動する.

3.CentOS 5の起動画面.enterキーを押すか,待ってると進む.(VMに入るときは,VMのウィンドウ内をクリック.Macに戻るときは,ctrl+command.)


4.CDをチェックする画面がでるけど,面倒だからSkip.(tabで選択.spaceで決定.)


5.Nextをクリック.


6.英語のまま,Nextをクリック.(たしか日本語にすると他のインストールディスクが必要になる.)


7.日本語キーボードを選択し,Nextをクリック.


8.「パーティションテーブルみつからないけど新しくつくっちゃっていい?」ってなメッセージがでるので,Yesをクリック.


9.パーティションはそのままで,Nextをクリック.


10.「消しちゃっていい?」ってなメッセージがでるので,Yesをクリック.


11.ネットワーク設定.ここが面倒.ネットワークに詳しくない人は,林檎生活100: VMware Fusionのネットワークアドレス変更方法.と同じことをすると,トラブルがないと思う.


11-1.ネットワークの設定を確認する.僕の環境ではこんなかんじ.前述のエントリと同じ設定をした人もこれと同じになる.
ホスト仮想NIC:172.16.8.1
サブネットマスク:255.255.255.0
ゲートウェイ:172.16.8.2
DNS:172.16.8.2
DHCP範囲:172.16.8.128 - 172.16.8.254

11-2.Editをクリックし,DHCPとIPv6のチェックを外し,IPアドレスを入力して,OKをクリック.


11-3.ホスト名とゲートウェイ,DNSを入力し,Nextをクリック.(ホスト名はなんでもいい.xxx.localとか,xxx.vmwareとか存在しないドメインを入力すること.)


12.アジア/東京を選択し,UTCを使うのチェックを外して,Nextをクリック.


13.rootパスワードを入力し,Nextをクリック.


14.Gnomeのチェックを外し,インストールするソフトウェアをカスタマイズするにラジオボタンを変更し,Nextをクリック.


15.ベースシステムのベース以外のすべてのソフトウェアのチェックを外し,最小構成にして,Nextをクリック.(ApplicationsのEditorsなどすべてチェックを外すこと.Base SytemのBaseだけにチェックがついている状態にする.)


16.Nextをクリックするとインストールが始まる.終わるまで待とう♪


17.インストールが完了したらRebootをクリックして再起動.


今回はここまで.初期設定は今度書く予定.再起動したやつはVMなんで,×をクリックすればサスペンドするんで問題ないかな.

それにしても,これ書くの結構時間がかかったなぁ・・・.

追記(2007年7月27日):
CentOS 5を終了させる方法を書いてなかったので,書いとく.

1.Setup Agentを終了させる.(tabで項目の選択.spaceで決定.)


2.ログインする.(「[root@centos5 ~]#」は「#」に省略している.)

CentOS release 5 (Final)
Kernel 2.6.18-8.el5 on an i686

centos5 login: root
Password:(パスワードを入力する.表示はされない.)
#


3.shutdownコマンドを入力する.

# shutdown -h now


*再起動の場合.

# shutdown -r now

2007年7月25日水曜日

VMware FusionにCentOS 5をインストールするときの設定.

前に書いた,林檎生活100: VMware Fusionのネットワークアドレス変更方法.は今回のエントリの布石だ.そして今回のエントリは次回の・・・.

ということで,VMware FusionCentOS 5をインストールするときの設定について.といっても,簡単だというか書くまでもないようなかんじなんだよな.とりあえず,スクリーンショットまで撮って準備してしまったから載せとく.

1.VMware Fusionを起動する.

2.New...をクリックする.


3.Continueをクリックする.


4.OSをLinuxに,バージョンをRedhat Enterprise Linux 5にし,Continueをクリックする.


5.保存するファイル名(実際はディレクトリ名なんだけどね.)をつけて,保存場所を指定し,Continueをクリックする.


6.仮想HDDの容量を入力し,Continueをクリックする.実際に仮想マシンが使用している容量しか物理的なHDDを使用しないから,ちょっと多めにしても問題ない.


7.すぐにインストールするのであれば,チェックボックスにチェックを入れ,インストールディスクイメージを指定し,Finishをクリックする.物理的なディスクからインストールするときは,ラジオボタンをUse operating sytem installation diskにし,Macのドライブにインストールディスクを入れる.


以上.Finishをクリックするとすぐにブートしてインストール画面になる.CentOSのインストールの話は次回の予定.PHP開発サーバとしてCentOS 5をインストールするつもりなんで,セキュリティとか無視して話す予定.自宅サーバ構築とかな人は,べつのWebページを参考にするといいかなぁと.VMware Fusionで動かすならテストサーバってことが多いだろうけどね.

2007年7月23日月曜日

Google Analytics導入.

Google Analyticsをこのブログにいれてみた.

見てる人がいるんだなぁということがわかってとりあえずひと安心.

公開してんのが無意味じゃなかったんだなw

以下のエントリがよく見られてるみたい.
林檎生活100: XcodeでJavaの実行結果が文字化けすることが解決したよ.
林檎生活100: TwitterをGoogle Talk on iChatから更新する.

2007年7月21日土曜日

VMware Fusionのネットワークアドレス変更方法.

VMware Fusionを,CentOSを入れるためにインストールした.VMware Fusionのバージョンは1.0 (50460)だ.

タイトルとは関係ないけど,BSD屋の僕がCentOSをインストールするのは,Zend Platform 3.0のトライアルがLinux版しか準備されていないからなんだよね.べつに改宗したわけではないよw

とりあえず,本題はVMware Fusionのネットワークアドレスを変更する方法について.なんでネットワークアドレスを変更したいかっていうと,ゲストOSに静的にIPを振りたいから.覚えやすいIPのがいいよね.

WindowsのVMware Playerだとネットワーク関係の設定をするツールがあるんだけど,VMware Fusionにはないみたい.

その変更手順は次のとおり.今回は,NAT(vmnet8)を172.16.8.0/24に,Host Only(vmnet1)を172.16.1.0/24に設定する.バージョンが違うとできない可能性もあるので注意.

1.ネットワークアドレス設定を上書きする.
$ sudo sh -c 'echo "remove_answer VNET_8_HOSTONLY_HOSTADDR" >> /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/locations'
$ sudo sh -c 'echo "answer VNET_8_HOSTONLY_HOSTADDR 172.16.8.1" >> /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/locations'
$ sudo sh -c 'echo "remove_answer VNET_1_HOSTONLY_HOSTADDR" >> /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/locations'
$ sudo sh -c 'echo "answer VNET_1_HOSTONLY_HOSTADDR 172.16.1.1" >> /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/locations'
$ sudo sh -c 'echo "remove_answer VNET_1_HOSTONLY_SUBNET" >> /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/locations'
$ sudo sh -c 'echo "answer VNET_1_HOSTONLY_SUBNET 172.16.1.0" >> /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/locations'


これは,/Library/Application Support/VMware Fusion/locationsに次の内容を追記しているだけ.エディタで開いて追記しても問題ない.remove_answerで設定されている項目を削除したのち,answerで再設定しているだけだ.Host Only(vnet1)の場合だけサブネットの設定があるのが気になるけど,なぜかはわからない.
remove_answer VNET_8_HOSTONLY_HOSTADDR
answer VNET_8_HOSTONLY_HOSTADDR 172.16.8.1
remove_answer VNET_1_HOSTONLY_HOSTADDR
answer VNET_1_HOSTONLY_HOSTADDR 172.16.1.1
remove_answer VNET_1_HOSTONLY_SUBNET
answer VNET_1_HOSTONLY_SUBNET 172.16.1.0


2.ネットワークアドレス設定を反映させる.
$ sudo /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/vmware-config-net.pl


3.VMware Fusionのサーバ群を再起動する.
$ sudo /Library/Application\ Support/VMware\ Fusion/boot.sh --restart


これで,設定が変更される.また,この場合のネットワーク情報は以下のとおり.

・NAT(vmnet8)
ホスト仮想NIC: 172.16.8.1
サブネットマスク: 255.255.255.0
ゲートウェイ: 172.16.8.2
DNS: 172.16.8.2
DHCP範囲: 172.16.8.128 - 172.16.8.254

・Host Only(vmnet1)
ホスト仮想NIC: 172.16.1.1
サブネットマスク: 255.255.255.0
ゲートウェイ: 172.16.1.2
DNS: 172.16.1.2
DHCP範囲: 172.16.1.128 - 172.16.1.254

こんなかんじ.VMware Playerに比べると面倒だな・・・,

このエントリを書くときに,JavaFlavor Weblog: VMware Fusion (Beta 3)のネットワークアドレスを変更するを参考にさせてもらった.

2007年7月20日金曜日

VirtualBox for MacのNATではpingが通らない.

VirtualBox for Macをインストールして,CentOSを最小構成でインストールしてみたわけだが,pingが通らない.

設定がおかしいのかなぁと思って,慣れないながらいじってみたがダメ.デフォルトの状態で再インストールして,GUIからの設定に頼ることに.そしたら,Webは見えるが,pingが通らないってことが判明.あきらかに,ICMPが通ってない・・・.

情報が少ないながら調べてみると,NATでICMPが通らないという話ではないか・・・.それも,VirtualBox for Windowsでも通らないみたい.つまり,VirtualBoxの仕様・・・.

あーもう,無駄に時間を潰してしまった.

2007年7月11日水曜日

Zend Studioのユーザ登録が通らない.

Zend Studioのユーザ登録が通らない.どういうことだろう.僕が間違ってるわけでもないようなので,Zendに問い合わせてみた.いまは返信待ちの状況だ.

今日はちょこちょこ触ってみたんだけど,レビューはまた今度で.

追記(2007年7月14日):
Zend Studioのアカデミック版は,ユーザ登録がすでに済んでいるからログインできないらしい.その説明はやっぱり書いといてほしいよなぁ.