2007年6月19日火曜日

MacPortsを使おう.#2

今回は,MacPortsを実際に使ってみる.実際にソフトウェアを入れてみるのがいいと思うので,テキストブラウザのw3mを入れてみようと思う.

まずは,MacPortsの仕組みや,そのインストールプロセス,それでどんなふうなことができるのかを説明する.

MacPortsがどんなものであるかは,Mac OS Xで様々なオープンソースソフトウェアを簡単にインストールする方法を提供するツールと説明した.しかし,どうやってインストールするのかも,なんで簡単なのかも説明していない.むしろ,このMacPortsをインストールする時点でかなり面倒で難しく感じた人もいるかもしれないwでも,まあここまで来た人は安心してほしい.オープンソースソフトウェアを伝統的な手法(正確にいえば,ソースからのビルド・インストール.)を使って,たとえばw3mというソフトウェアをインストールをするのは,MacPortsを設定してインストールするのより断然難しいからだ.

MacPortsというのは,伝統的な手法でインストールする際に,Mac OS X用に設定しなければならない面倒くさい部分を,オープンソースソフトウェアとMac OS Xに精通した人がまとめておいてくれたものというかんじだ.材料も切られて,下味もつけてあって,あとは焦がさないように煮るだけの料理みたいなものだ.さらに言えば,レンジでチンするのに近いくらい簡単になっている.だから,細かいことをしらなくても,インストールに関してトラブルが起きることはほとんどない.まあ,ソフトウェアの使い方(料理の食べ方にあたるのかな.)については,MacPortsは教えてくれないんで,そこは自分で調べるなりなんなりしなきゃならないけどね.

そんなMacPortsでのインストールプロセスってのは,簡単にいうと次のとおりになる.伝統的な手法でインストールしたことがないとわからないかもしれないが,すごくシンプルになっている.

1.インストールするソフトウェアを決定する.
どのソフトウェアをインストールしたいかを決めていないと何もできないからねw

2.MacPortsにそのソフトウェアが含まれているか調べる.
MacPortsに含まれていないソフトウェアはMacPortsでインストールすることはできない.でも,すごい数のソフトウェアが登録されているから,含まれていないことはほとんどない.

3.ソフトウェアをインストールする.
言葉どおりMacPortsを使ってソフトウェアをインストールする.

さて,実際にテキストブラウザのw3mをインストールする手順は次のようになる.

1.MacPortsを最新版に更新するコマンドを入力する.これで,MacPorts自身とポートファイルを最新の状態に更新する.MacPortsを用いるときは,基本的にsudoコマンドを使って,root権限で実行する.

$ sudo port selfupdate

2.MacPortsにw3mが含まれているか調べる.(当然含まれているんだけどねw)MacPortsを検索するときは,sudoコマンドを使わなくても大丈夫.

$ port search w3m

3.w3mをインストールする.

$ sudo port -c install w3m

以上でインストール完了.次のコマンドを打って,動作をチェックする.バージョンナンバーが表示されるはずだ.

$ w3m -version


実際に使ってみたい人は,次のコマンドを入力する.w3mはキーボードからqを入力して,yを入力することで終了できる.詳しい使い方は,w3mのWebページやmanコマンドで調べてみてほしい.

$ w3m http://www.google.co.jp/


MacPortsを使ったインストールは,こんなかんじになる.次回は,もっと便利な機能や高度な機能について説明しようかなと思う.

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